行政書士実務の学校を創立

 私は、1984年に行政書士の実務を指導する学校を創立した。行政書士を志す人びとのために、その実務と情報を伝授する講座を毎年開講している。
 行政書士は試験に合格さえすれば開業できる。実務の知識や経験を問われることはないので、実務の勉強をしないですぐに開業する人がいる。
 開業さえすればなんとかなるという人、 3年は仕事がなくても生活できるだけのお金を貯めて開業したという人、 3年は食えなくてもガマンするという人、石の上にも 3年辛抱するという人……。実際はこういう人たちが最も失敗する確率が高い。

  3年も必要がない。開業してからの 6ヵ月で充分である。その間が勝負なのである。
試験に合格しただけで、何をする資格なのか知らない人がいる。資格を活かしたいと思っても活かし方がわからない人がいる。これではせっかくの資格も宝のもち腐れである。
行政書士の実務を知り、業務知識をもち、資格を活かしていただきたいと思う。
 身近な人びとの話を聞き、相談に応じていただきたいと思う。業務知識が役に立つことがある。人びとの相談に応えられることがある。資格を活かすとは、こういうこともいう。
 開業しなければ資格は活かせないというものではない。何がなんでも独立開業するというだけでは、これまた能がなさすぎる。会社に勤めながらサイドビジネスで資格を活かすこともできる。