第6章 

行政書士で成功する9つのポイント
こうすればあなたも行政書士で成功する

よろず屋にならず専門分野をもとう
広告・宣伝をしたら果報は寝て待て
いつも明るく元気に仕事をすれば
世の中バラ色、幸運の女神も微笑む。

第1節 何をするのかを明確にすること

 行政書士を始めるにあたり、自分の専門分野を決めなければならない。行政書士として、どんな仕事をするのか、人びとのために何をするのか、を明確にしなければならない。
 「官公署に提出する書類を作成します。」「許認可手続きをします。」では不十分である。「あなたのために、○○でお役に立つことができます。」と具体的でなければならない。
 「開業したばかりで、何でもやります。」と言うのも、ポリシー(policy)としてはよいが、言葉にすると相手(将来の顧客)にとっては抽象的である。
 名刺に細かい字でたくさんの業務を記載する人がいる。会社設立、建設業許可、風俗営業許可、外国人在留許可‥。これならば報酬額表でもコピーして渡した方がまだましだ。レストランのメニュー(menu)のようでもありプライス( price)も書いてある。
 行政書士の業務は範囲が広いから知られていないのではない。行政書士の業務そのものが、具体的に理解されていないのである。弁護士ならば裁判、税理士は税金と、それなりに知られている。司法書士の登記、社会保険労務士の社会保険も仕事を説明すれば少しは理解してもらえる。
 ところが、行政書士は「許認可手続き」ではわかってもらえない。「官公署」ではもっとわかってもらえない。「行政書士です。」というだけでは十分ではない。資格を言うのではなく仕事をわかりやすく言う必要がある。
 自分の売る商品が具体的で明確であること。そして、相手にわかりやすく説明できること。自分が相手に売ろうとする商品の説明ができずして売れるわけがない。
「行政書士さんて、何をなさるのですか?」と聞かれて、「官公署‥」「許認可‥」しか言えなかったり、「会社設立とか、建設業許可申請とかをします」では、まことに心許ない。
 「人を見て法を説く」という言葉がある。個人事業者ならば会社設立の商品説明をする。建設業者に建設業許可申請の商品説明をする。相手の立場に立ち相手が必要としている商品、必要となりそうな商品を提供することである。
 国家資格の受験に必要なことだけしか経てきていないと、世の中のことを何も知らない。雑学を何も身につけていない。人間の心を見抜けない。いったい現代の人達は何を求めているのか、そのニーズに合わせていけない。
 ほんとに求めるものはこれでしょというものをパーンと出せるだけの知恵も技術も人間的なおおらかさもふくらみもすべて兼ね備えていなければいけないのである。