第4節 会計記帳業務で顧問先を増やす

◆D女性行政書士の場合


 Dさんは女性である。女性の行政書士は全体の七・五%、まだまだ少ないのであるが、最近元気な女性行政書士が増えている。
 日本の女性は、わが身をかえりみず、他を思いやる心がじつに細やかでしかも深い。ひたむきである。自分以外の人びとへ傾ける配慮という点で、日本の女性は非常にすぐれている。こうした長所は、行政書士向きといわねばならない。
 行政書士業務のうち、「書類を書く」「官公署に提出する」という部分だけに関していえば、男性よりも女性に向いている職業といえるかもしれない。
 この女性の特性を活かしたDさんは、企業の経理事務を受託している。行政書士として、近所のお店や会社から依頼を受け、報酬を得て、記帳処理、会計帳簿の作成をすることを業務としている。持ち前の几帳面さと、丁寧な仕事、そして何よりも行政書士という資格が、顧客の信頼を得ている。
 Dさんのもうひとつの顔は、家庭をもつ母であり、妻である。家事と育児のかたわら、自分の好きなときに、好きな時間だけ行政書士になる。行政書士だからそれができる。ひとつの会社に経理事務員として就職する、時給いくらのパートで働くというのではこうはいかない。帳簿付けのお手伝いというのではアルバイト料である。行政書士ならば報酬額は行政書士会で定められている。そういう点で、時間のやりくりが上手な家庭をもつ女性にとって行政書士は最適な職業といえる。