◆Cさんの成功のポイント

 外国人関係業務で毎日が多忙なCさん、行政書士の業務の中でも、特に外国人関係の業務を選択したのは何だったのであろうか?Cさんだけの何か特別な理由でもあるのだろうか。なにかきっかけがあったのだろうか。
 ここに、日本に住む外国人に向けた日英二か国語の新聞がある。タブロイド版で一六ページほどのものである。日本語を勉強中の外国人、日本語に興味のある外国人にも読みやすいように、すべての漢字にふりがながついていることから「ひらがなタイムズ」の名がある。 この新聞にCさんは、他のどの行政書士よりもさきがけて広告を掲載した。
 「ビザ の でんわ むりょう そうだん に おうじます」
 外国人が日本に在留する資格の要件などについて相談を受ける。電話で相談するくらいは無料(servise)でもよい。電話では十分に解決しない問題はCさんの事務所にもやってきて相談する。中には相談だけにはとどまらず、書類を作成し入国管理局に申請することになる。
 このようにひとつの広告から、Cさんの外国人関係の業務は始まったのである。この新聞(現在は月刊誌になっているが)のような日本に住む外国人に向けたコミュニティペパーは多い。急増する外国人に情報の場を提供するというだけでなく、国際化に関心を向ける日本人にも読まれている。
 Cさんの成功は、勿論、広告をしたということだけがその理由ではない。なんといっても顧客のニーズを知り、それに応えたということであろう。
 どんな資格があってもどんな能力があったとしても、依頼してくれる客がいないことにはお話しにならない。その資格も、能力も、人びとの役には立たない。また人びとのニーズがあったとしても、そのニーズと行政書士が結びつかなければ、これまたなす術がない。
 そういう意味で、まず広告をした、という点で先見性があろう。業務の広告宣伝の重要性を唱える理由がそこにあり、その人が行政書士で成功するかどうかのメルクマール(指標)の一つに広告宣伝をしているかどうかがあるというのも頷けるであろう。