◆Jさんの成功のポイント

 勉強会に名を借りた行政書士の任意団体を作るというのは誰でも考えそうなことである。
 しかし、自己アピール(appear)に非凡な才能をもつJさんはそんなレベル( level)にとどまるものではない。
 その真骨頂を発揮したのは、行政書士協議会を設立した時に地元の新聞に記事として掲載してもらったことである。
 大きな活字の見出しで「行政書士がスクラム」「外国人の入国手続きを代行」「進む企業の国際化を支援」とある。協議会の連絡先はJさんの事務所である。
 もし、これが新聞広告だとしたらその広告料はいったいいくらだろうか。また、広告だとしたら読む人の印象も違うだろう。それがあくまでも社会面の記事として取り上げてもらったわけである。その効果たるや大きな意味がある。
 「入管法を学ぶ会」を開催した時も、新聞がJさんが講演する写真入りで記事にしてくれた。さらに、外国人労働者の手続きに実績と経験をもった行政書士の立場から外国人の労働問題に関しての意見としてA新聞の論壇に投稿を行った。その反響の大きさは、本人が当初予想していたよりも大きかった。
 このように、Jさんはマスコミを使って「パブリシティ活動」を重視したPRを行っている。外国人の在留と労働など、日々入管行政の実務に携わる行政書士の立場から提言と行動を繰り返し、それを周知してもらう姿勢をとり続けている。
 行政書士は、どこで、どういう仕事をしているのか、ということを記事で書いてもらう。マスメディア(mass media)やミニ・コミへのリリースが必要である。
 国家資格としての行政書士が知られるようになったとしても、何をしているのか、人びとのために何をするのかを、多くの人びとにわかってもらわなければならない。
J さんのように人びとの理解を深めていくことは、地道なようであるが大切なことである。それは、Jさん自身にいつしかプラスになるということはもとより、行政書士界のためにも大切なことなのである。