◆宅地建物取引主任者資格を活かす

 宅地建物取引主任者という資格がある。人気の高い資格である。不動産業を開業するには必要不可欠の資格である。この資格を単独で活かして収入を得るためには不動産関連の業務でなければならない。脱サラ資格、独立資格というよりは不動産会社就職資格といえる。不動産業をやらずして資格を活かそうとしてもできない相談である。
 ところが、宅地建物取引主任者資格に行政書士資格を兼ねたならば、相乗効果で両資格とも偉大な力を発揮する。
 ただし、不動産業を始めるのではない。行政書士資格を活かしたいのならば、不動産業を開業してはイケナイ。行政書士と不動産業を兼ねる人を見るが、これでは行政書士の資格は活かしていることにはならない。不動産業を始めるのならば、不動産業に徹しなさい。同じ事務所で兼業することは、行政書士である意味がない(nonsense)。
 あくまでも行政書士として人びとに接していかなければならない。近所の人びとに行政書士で知ってもらい、何が仕事なのかを理解してもらわなければならない。
 同じ事務所で、同じ場所で、行政書士の看板と不動産屋の看板を掲げる。ある時は不動産屋またある時は行政書士、そしてその実体は?というのでは、近所の人びとの理解を超える。タバコ屋で行政書士、不動産屋で行政書士というのはあり得ない。
 行政書士業務の中で、開発行為許可申請、農地転用許可申請、宅地建物取引業免許申請などの許認可手続き、不動産についての相談、不動産取引に関連する業務に、宅地建物取引主任者の知識と経験を活かすのである。
 そうすれば、宅地建物取引主任者と行政書士の二つの資格がともに活きる。二兎を追う者は二兎をも得る、世にも珍しい例になるのである。