◆離婚相談室愛幸センター

 10年以上も前のことである。「離婚相談室愛幸センター」の所長らが弁護士法違反で警視庁に逮捕された。「弁護士より円満、スムーズ、費用も安い」をキャッチフレーズに離婚相談所なるものを開設した。約300件の離婚に介入し、入会金や着手金の名目でお金を受け取り、慰謝料の取立てを代行し調停料などと称して約4,000万円の収入を得ていた。
離婚は、慰謝料、親権、養育費負担など法律問題がからむ。素人が関わると人権侵害になるばかりでなく、このような法律事件を営利を目的に継続的に弁護士資格のない者が業として行うと弁護士法第72条に違反する。弁護士会からの再々の勧告にもかかわらず営業を続けていたため、東京の三弁護士会から非弁護士行為として告発されたわけである。
 ただ、この離婚相談室の利用者からは被害届や苦情といったものはなかったらしい。どちらかといえば、問題が解決し慰謝料も入るようになったと感謝までされていた。
昔ならば仲人や親に相談することも手軽にお金で済まそうという時代の始まりである。
平成5年度一年間に全国の家庭裁判所に持ち込まれた離婚調停の申し立てなど離婚をめぐる「婚姻関係事件」が50,117件と初めて5万件を超えた。