◆区役所にて区民のための相談

 区役所が、毎月第 2・第 4金曜日に区民のために「行政書士による無料相談」を実施している。先日、相談員として出向いたところ、「父親が亡くなって家屋を相続したいのだが」「夫に遺言書をつくっておいてくれと頼んでいるのだが」など、相談がよせられた。
 相談したいのだけれど、誰に相談したらいいのか、どこへ行けばいいのか、わからずに困っている人たちがいる。こうした人たちが、気軽に相談でき、費用も高くない専門家である行政書士を求めている。公的な相談機関も多いが、わざわざ出向くというのではなく、市井の中で行政書士が相談に応じるべきであろう。

 相談料は、行政書士会で1時間いくらと定められている。これが行政書士の時給と考えればいい。サラリーマンやパートで働く場合などと比べて時給は高い。自分の都合のいいときに都合のいい時間だけ働けばよい。
 たとえば、朝は10時から夕方は 4時までというのも可能である。そこが自由業のイイトコロである。夜遅くまで仕事をすることがあっても、残業であるとか、やらされているという受動的な気持ちはない。自分の意思で好きでやることができる。
 普通のサラリーマンよりも少し多い収入を得ることができる。  『おかげさまで会社もできました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします』とお礼の言葉をいただくことが何よりもうれしい。それこそ行政書士の職業冥利につきるといえよう。

 行政書士という職業は、その収入ばかりでなく、限りなく自由業であり、社会的に求められている専門家でもある。一生涯働くこともできれば、余生を社会奉仕のボランティア(volunteer)として生きていくこともできる。
 行政が規制緩和の流れにあったとしても、今後とも高度複雑化することは避けられない。そこに法務事務に精通した行政書士はますます必要になってくる。国民の暮しの中にある法律書類の作成、法務相談などイギリスにおける事務弁護士(ソリシター(solicitor))の業務に、近代的行政書士が応えなければならない。
 気軽に相談ができる人になることが人びとの行政書士に対する期待である。